末姫様誕生物語 [たまご日記]
次の子が生まれるまでに、一度末姫様誕生物語も書いておこう。
ちなみに上姫様誕生物語はこちら。
http://blog.so-net.ne.jp/mageko/2007-02-01
末姫様の時は大変でした。
なんてったって、重度妊娠中毒症>早期胎盤剥離>低体重児コースまっしぐら。
ことの発端は妊娠発覚時に逆ぼります。
上姫様の時につわりがひどく、吐きまくってつらかったので「今回は食べたいものを食べたいだけ食べて、吐かずにすませよう」とか思っちゃったのが運の尽き。
はじめにはまったのがみそ汁。でも自分で作るのがつらくて、インスタントを利用しました。一日に何杯も飲んで吐き気を押さえましたが、それがまずかったらしい。
その後、上姫様に寂しい思いはさせちゃいけない&動き回れば気が張って吐かずにすむと考えて、午前午後と出歩き、上姫様のお昼寝の最中に家事をこなすという妊婦とは思えないアクティブな行動。座って休んだ記憶がないくらいでした。とにかくカレンダーには予定がいっぱい!「○○保育園の開放」「○○のイベント」・・マタニティヨガもマタニティビクスもしっかり行きました。その他に散歩もしてたんだから・・よくあんなに動けたもんだ。
しかも夏もあつく、今回と同じく唾液がすごくてお茶で飲み下していたものだから、浮腫む浮腫む!
ある日、マタニティビクスで血圧を測ったところ、170/100という恐ろしい数字がでてしまいました。
「男家族で家事をする人がいなくなってしまうので入院は無理」と言ったのですが、先生は「なら入院したつもりで休みなさい。家事も育児もしなくていい。次の世代を産み育てるという立派な仕事をしてるんだから。」と言ってくださいました。でも、結局不安になって自分で入院しますと言って翌日に入院しました。
過労と初期の塩分で30wで入院。忘れもしない8月1日。はじめは2週間の入院予定でした。
一度家に帰ってみて、結局は私がご飯を作らないと、外食か総菜になってしまう。また、9月から幼稚園に通う予定だった上姫様のお道具を作ってしまい、結局病院に戻ったら血圧急上昇!
「家事をするために家に帰るんじゃないのよ」と婦長さんはじめ看護婦さんにしかられまして、やっぱり入院生活を続けることに・・。
はじめは今ひとつ状況がわかってないダーリンでしたが、「このままひどくなったら母子ともに命の危険があります」といわれて、「生まれるまで出てこないでよろしい」と言うことになりました。
毎日暗い部屋で、むくみ解消のために足を上げて、ひたすら寝ていること6週間。
減塩生活でどんどん体重が減って行き、あとちょっとで臨月!という36w6日の朝5時。
なんかでるような感覚があって、布団をまくったらベッドは一面血で混じった大きなシミが・・・
ナースコールで「破水しましたー」と悠長に言ったら、看護婦さんが2人やってきて車いすに乗せられてLDRへ。
ダーリンにすぐ電話して、「お昼には生まれるかもー」とそれはそれはのんびり言っていましたが、実はそういう状況じゃなかった。
先生が内診したとたんに、すごい量の返り血が・・・。うわ!上姫様の時より多い!!
それでも看護婦さんと軽口をたたきながら、実は歯の根があってないし、足の震えは止まらないという状況。緊張すると饒舌になるタイプなんですw
こういうとき考えてることって、変です。
あー、パジャマ血だらけだー。パンツどうしよう~。<とりあえず、適当なタオルを敷いて移動しました。(^^;;
結局パンツもパジャマも後できれいに洗って戻ってきましたw
ダーリンはこの間にやってきて、手術の承諾書に印鑑押した後、「じゃ、上姫様のお弁当作るから帰る!」と帰っていきました・・。
普通、妻につきそうだろう??
「だって、俺いたって役に立たないし」
・・・ま、そうなんだけど・・・
中毒症の先生と分娩担当する先生は違う先生だったのですが、中毒症の先生は目をこすりながらやってきた。かなり不安・・・。(^^;;分娩担当の院長先生(今回毎回頭抱えてる先生w)はさすがにしゃき!っとしてました。先生、いつどこで寝てるんですか?と聞きそうになりました。周りの状態がそういう状態じゃなかったから聞けませんでしたが・・いつか聞いてみよう・・。
それから先はあれよあれよと手術着に着替えて、あっという間に皮内テストやら点滴が終わって手術室へ。
「背中丸めて小さくなってね」と言われて、どきどきの麻酔。でも全然痛くなくて、あれ?って感じ。
先生に「これ。あつい?つめたい?」と聞かれて、・・なんて答えたっけ??
ただ、麻酔をするとさわられてる感覚もないと思ってたのに、先生がさわってる感覚があってびっくり!
思わず看護婦さんに「さわってるのがわかるのに、切るんですか???」と聞いてしまいました。「あたりまえじゃない」と言われたので、そんなもんなんだと思う。もちろんその後はあんまり感覚なかったのですが。
手術中はなんか不安で、横の血圧計は205とかなってるし、うなされたように「怖いよー怖いよー」と言い続けてました。すると横を通る看護婦さんたちが代わる代わるに手を握ってくれました。
落ち着いてくると、ふと、「動物のお医者さん」を思い出しました。盲腸の手術をされた菱沼さんが「ああ、そんなに腸引っ張り出して・・腹圧で元戻すの大変なんだから・・」っていうところ。思い出したとたんに「ああ、私、今おなか開いてるんだ・・」と思い始める。
・・き・・気持ち悪い・・。
先生が腹切ってる真っ最中に吐き気が・・(^^;;
いきなりぶすぶすと吐き気止めの注射を打たれて、その他も含めて両腕で8本くらい筋肉注射されただろうか??でも、このとき気づきました。「筋肉注射って、力入れなきゃ痛くないんだ」と言うことに。
そして6時40分。
先生が「ぎりぎりやった・・・」と一言。
な・・なにが?どっち?生きてる?死んでる?
産声も聞こえないし、だめだったかなぁ・・とあきらめてしまったあと、先生たちが「この前のゴルフどうでした?」と話し始めたので、たぶん大丈夫だったんだろうなと漠然と思いました。
術後の処置が終わって、「病室戻りますよー」と言われました。でも手術台のところに点滴の液が引っかかったまま、ベッドが移動しそうになったので、「あー!点滴!点滴!」と大声を上げてしまいましたw
部屋に移動してる間に(手術室の目の前なんだけど)だんだん眠くなってしまって、「寝てもいい?大丈夫??」と何度も看護婦さんに確認しました。
「大丈夫!眠くなる注射したから!」
実は会社で社会保険の仕事をしていたとき、出産でお母さんだけ出血多量で亡くなった人がいたので怖かったのです。
それを言ったら、「術後にそんなにしゃべれる人はいないわよ!」と笑われましたw確かに、しゃべりまくってもんなぁ・・。
そのころちょうど帰ってきたダーリンと院長先生がやってきて、「とりあえず、小児科の先生がちゃんとみてくれて大丈夫だけど、羊水が肺に入ってると困るから金沢のNICUに送ります。行く前に見せてあげるね」と言ってその後すぐに救急隊員と大きな保育器に入った末姫様がやってきました。
頭のサイズなんて私のこぶし大くらい。1860gでしたから、それはそうなんだけど、上姫様そっくりで色白でした。
ダーリンといえば、「ここにいてぇぇぇ」というまげりんの手に安産の(?)お守りのガラスのマリア像を握らせて、「じゃ!金沢の方の入院手続きしてくるから!寝とけ!」と妻をおいて金沢へ行きました・・・。
・・いいけどさ・・
ガスがでるまで丸2日ほど点滴生活でしたが、その後は回復も早くすぐに普通病棟に戻ったわけです。
(その後の話はhttp://blog.so-net.ne.jp/mageko/2005-09-06-1で)
結局末姫様に会えたのは産んだ後3週間近くたった後でした。
聞こえてくるのは40ccもミルクを飲んだという話。生後1週間だとそんなに飲まないだろう?普通??
しかも母乳だと疲れるらしくて飲まない。怠惰なお姫様になって1ヶ月後に退院してきました。
仕方ないので、退院後しばらくは母乳を絞ってほ乳瓶で飲ませていました・・。
生か?死か?と大騒ぎした割に、今は嘘のように元気いっぱい。未熟児の片鱗もなく育っちゃいました。
さ、次の子はどんな物語が待っているんでしょうねぇ~
コメントするのは初めまして。
以前からブログは拝読させていただいておりました。
偶然にも私も長男出産が緊急の帝王切開(出血はありませんでしたが)。産声が聞こえるのに何秒か間があいてドキドキしてました。
後に聞いた話だと胎児仮死の状態だったとか…
今回もうちの二人目とまげりんさんのお産が同じ時期。
私は6月5日手術予定です。
マアカさんからまげりんさんの術日を聞いてすごい偶然!と驚いています。
あと、「動物のお医者さん」の菱沼さん(笑)
私も最初の手術の時菱沼さんのことを思い出しました。必死にライトに反射して見えないかと思ってたんですけど見えませんねぇ(^^;)
たぶん今回もお目目ばっちりで見てると思います。
また今回のお産もがんばってください!!
by 相馬 (2007-05-30 17:04)
あ、相馬さんが来てくださってる。
そうそう、大変だった。
上姫はウチであずかったし。
今度はどう?
by マアカ (2007-05-31 08:27)
相馬様>いらっしゃいませ!偶然ですね!なんか心強いです!
私もリンクはらせていただきました。今度おじゃましてコメントしますねー。
お互いがんばりましょうね!!
お姉様>いやーその節は殿には大変なご迷惑と歯形とトラウマを残しまして申し訳ない・・。
今回は大丈夫そうだよー。なんとかがんばってもらいます。
末姫様はお母さん子だから預けられないし。
by まげりん (2007-05-31 09:46)
ドラマティックだー。
by ほーりー (2007-06-01 22:17)
本人は足を震わせながらへらへら笑ってたし、ダーリンはドラマティックには程遠い行動をとってるし・・・・ドラマティックというよりコメディタッチ??
by まげりん (2007-06-02 22:00)