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「みせ」「見世」「店」 [考思力研究所]

我が家は町屋です。
玄関の隣は通りに面した格子の入っているスペースがあり、ばあちゃんはそこを「みせ」と呼んでいました。我が家では現在車庫ですが、以前はそこに部屋があったそうです。

これ、なんで「みせ」何だろう?とずっと思っていました。
ダーリンに聞いても「昔、お店でもしてたのかなぁ?」なんていい加減な返事。
「昭和初期に今の家に建て替えた」という記録があるので、少なくとも明治・大正・・・もしかしたら江戸時代からこの場所に住んでいるので、、いい加減にもなりますね(^^;;

先日、ふと、時代劇でよく見る、遊郭で格子から手を出している遊女はなんて言うんだろう?と疑問に思いまして調べてみたところ、「張見世」という言葉が引っかかりました。
あの場所を「張見世」といい、あそこにいる客引きの下級遊女を「見世女郎」と言うそうです。

まさに町屋の格子の部屋が「見世」。

大本は「見世棚」の略語。
客に品を見せるから「見せる棚」→「見せ棚」→「見世棚」さらに略して「見世」。

まさに遊郭の「見世」は客に見せるための「見世」。
さらに張り出した「見世」で「張見世」、そこで客引きするから、「見世女郎」。
この「見世」が、「一つの場所に建物を構えて商売を行う場所(露天や行商と区別するため)」として、漢字一文字の「店」に転じたわけです。

おおおお!そうか!そういうことなんだ!!

「店」ではなくて、もっと古い「見世」から来てるんだ!

すげぇぇぇぇ!なんか時代劇と現代(?)日本建築がつながったーーー!

一つ賢くなった♪
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