おかーさんはあわてん坊

一の姫様の歯にでっかい虫歯ができました。

この娘、黙っていれば誰よりもかわいいくせに、親の言うことを聞かねぇ。
爪をかむなと言っても噛むし、下唇を噛むなと言ってもかみ続け、とうとう出っ歯になった・・・
「黙っていればかわいい」が「歯を見せて笑わないで黙っていればかわいい」に昇格。
ほかにも手伝いはしない、洗濯物は片づけない、宿題は出さないと言うこと…聞かない事例をあげれば枚挙にいとまがないが、その代表格が歯を磨かない。

とにかく歯磨きに関しては、何が気に入らないのか知らないが、磨かない。

いや、磨いているのかもしれない。
しかし、全く歯垢が落ちていないのだ。

学校でも、給食の後は歯磨きをするようにと歯ブラシセットを持たせるように言われている。
しかし、いつも家の引き出しにある・・。何度ランドセルに入れても、部屋にある。
理由を聞くと「だってコップが汚れてるんだもん！！」＜洗えや！（－－＃

時々とっつかまえて仕上げ磨きをするが、カバの歯でも磨いている錯覚になる。

「歯槽膿漏になって総入れ歯になるぞ！」と脅かしてもだめ。

妹たちは上手に歯を磨くのに・・・(T_T）

ある日、歯が欠けているみたいなので、思い切って歯医者にある先の細い針（専門用語では探針というらしい）みたいなのをつっこんでみると、穴が開いている。

これは！虫歯だ！！
とうとう虫歯になった！！
乳歯が生えたときから欠かさず、半年に一度は医者に連れて行き、食事の後はお茶を飲ませ、本人が逃げるまで（約８年間？）毎日仕上げ磨きをしてきた私の苦労が！！！

その晩、おかーさんは泣きました。

もうおかーさん失格だ・・・
私は子育てなんてできない・・・
子ども一人まともに育てられなくて、生きてる価値なんて無いんだわ・・・

そして、すぐに歯医者に連れて行きました。

先生に「穴が開いています！！」と訴えたところ・・・・・

先「あー。これ、もうすぐ抜けるねー」
ま「え？！そんなに悪いですか！？」
先「そうじゃなくて、生え替わるんだよ。乳歯だもん。」

・・・・・・・あれ？虫歯じゃない？
・・・・・・・あの歯まだ乳歯だったの？？

一「おかーさん、あわてんぼー」
ま「磨かなきゃいけないことには変わりないのよ！！！（－－＃」

でも、私の悲しみを目の当たりにした一の姫様は、あの晩以来、食後ちゃんと歯を磨くようになりました。
しかも、とっても念入りに…。

なんだ、やればできるんじゃん！！（－－＃＜超八つ当たり